REWORK

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コクヨがつくる、ワークとライフの境界を超えた新しいスタンダード。

2017年5月、千駄ヶ谷にオープンしたライフスタイルショップ&カフェ「THINK OF THINGS(シンク オブ シングス)」。大手文具・オフィス家具メーカーのコクヨが直営するショップだ。「ワークとライフの境界を超える」をテーマにさまざまな商品が展開され、カフェやスタジオも併設されている。仕事と生活の境界が曖昧になっていきている中で、THINK OF THINGSが考えるこれからの時代のスタンダードとは?

コクヨ製品をはじめ、ショップオリジナル品やセレクト商品も並ぶ
Shop profile

THINK OF THINGS(シンク・オブ・シングス)

営業時間:10:00-20:00

定休日:第2・4水曜日

施設:ショップ、カフェ、スタジオ

所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-62-1

アクセス:JR原宿駅竹下口より徒歩3分

電話:03-6447-1113

 

生活と仕事に刺激や発見をもたらす、ショップ&カフェ。

創業113年の老舗大手文具会社のコクヨ。誰もが一度は使ったことがある「Campus」ノートをはじめ、多種多様な文房具やオフィスファニチャーを提供する会社だ。「働く」「学ぶ」といったシーンに機能的な商品を提供するコクヨだが、そこに「暮らし」という視点を加え、ワークスタイルとライフスタイルのどちらでも使い心地の良い商品を提供するのが、「THINK OF THINGS」である。

 

働き方が多様になり、生活と仕事の境界線があいまいになってきている昨今。「ワークとライフの境界を超える」をテーマに、生活と仕事の双方に刺激や発見をもたらす道具という観点で、オリジナル商品やセレクト商品を展開している。

1Fがショップ&カフェ、2Fが多目的スペース、3Fがコクヨのオフィスとなっている

これからの時代のモノ・コトについて一緒に考える場を。

今回、THINK OF THINGSの全体プロデュースに関わられている竹本さん、店舗責任者である星さん、ショップの設計や開発のディレクションを担当されている鹿野さんが取材に応じてくださった。

 

コクヨの本社は大阪、東京オフィスは品川にあるそうだが、なぜTHINK OF THINGSは千駄ヶ谷という街を選ばれたのだろうか。

 

「歴史的に見ても原宿は新しい文化を生み出してきたところ。千駄ヶ谷は原宿にとても近いけれど、静かな環境が守られていて、ショップのコンセプトであるワークとライフの境界を超えている人が非常に多い。ここならTHINK OF THINGSが提供する新しい価値を受け入れてもらえると思いました。単に消費されるだけではなく、一緒につくっていきたいなと思っていたのでここに決めました」と竹本さん。

鹿野さん、竹本さん、星さん

基本的には卸業がメインのBtoB企業であるコクヨ。そんな中でBtoCが実践できるTHINK OF THINGSは社内でも貴重な場となっているそうだ。

 

「THINK OF THINGSの由来ですが、ライフスタイルやワークスタイルがどんどん変わっていく中で、お客さんと共に改めてモノやコトを考える場をつくりたく、あえて〇〇ショップというような名は付けずに、この名前にしました。ここはお客さんの声をダイレクトに聞けて実験ができる場なので、いろんな声を取り入れてこれから商品開発をしていく予定です。“暮らしの実験室”というのもここのテーマにしています。」と鹿野さん。

若い人からビジネスマンまで多くの人で賑わう
OBSCURA COFFEE ROASTERSがプロデュースする本格コーヒーやコッペパンサンドが楽しめる
カフェスペースの奥には庭が。ベンチがあるので外でもくつろげる
2階の多目的スペースである「STUDIO」。レンタルスペースとしても利用できる
3階のオフィス。広いバルコニーがあり、明るい陽光が差し込む

視点を変えて、新しい魅力を再発見する。

THINK OF THINGSで扱う商品は、“こんな使い方があったのか!”と驚きや発見があるものばかり。どのようなコンセプトで商品を開発したり、セレクトしているのだろうか。

 

「TIMELESS(=時代を超える)、VIEW CHANGE(=用途を変える)、BRIDGE(=異分野をまたぐ)、HALFMADE(=使い手がつくる)という4つをキーワードに、商品は展開しています。

例えば測量野帳という測量士さんが使う業務用のノートがあるんですが、耐久性があり、ポケットに入る絶妙なサイズで普段の生活の中でも使い勝手がいい。そういう品質や機能がしっかりしたものだけど、暮らしの中でなかなか露出してないものをピックアップして展開しています。お客さんたちには、新鮮に受け止めてもらっていますね」と星さん。

カラフルで手のひらにおさまるサイズの測量野帳

現在は文具、家具、雑貨が中心だが、これからカテゴリーを広げるチャレンジも行なっていきたいとのこと。

「単にオシャレなものを扱いたいというわけではなくて。例えば働く場所がどこでもよくなって、パソコンなんかももっと小さくなっていくと、“仕事カバンはどうなる?”“洋服に取り込まれていく?”といったような発想で、新しい価値を提案するようなものを扱っていきたいですね。」(竹本さん)

商品が並べられている机はナースステーションとして使われているものだそう
懐かしいお道具箱をスタイリッシュにアレンジ
セレクト商品であるHARIOの実験用ビーカー

働く風景を少しでも変えるきっかけをつくりたい。

コクヨ製品といえば、会社はもちろん学校や官公庁でも使用されているイメージが強いので、なんだかお硬い会社の印象があった。だが実は、職場をショールームとして公開するライブオフィスを1969年より実施したりするなど、最先端の働き方を追求し、常に新しいスタンダードを提案してきたアグレッシブな会社なのだ。そんなコクヨがTHINK OF THINGSを通して実現したい世界はどのようなものなのだろうか。

 

「日本の学生や会社員のスタイルはとても画一的だと考えています。技術的な進歩もあって、ツールやルールが少しづつ変わっていく今、時間の使い方、道具の選び方、表現の方法など、自分で考えて選択していける社会になればと思います。これだけ働き方が多様になったと言われる時代でも、オフィスや通勤の風景はあまり変わってないですよね。その風景が少しでも変われば、コクヨの新しい価値にも繋がっていくと思います。」(竹本さん)

 

ライフスタイルもワークスタイルも変わりゆく中で、モノ・コトについて改めて考えるきっかけや場をくれるTHINK OF THINGS。最後に、これからどういうことを実現したいかをお伺いした。

 

「単に商品や飲食を提供するだけではなく、ショップ空間全体を楽しんでいただきたいし、販売方法の工夫やイベントなども含めて、常に新鮮な“体験”を提供していきたいと考えています。THINK OF THINGSと謳っているので、これからもっとお客さんと一緒にモノやコトについて考えていく場にしていければと思います。」(星さん)

 

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