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働き方に応じて自由に変化できる「常に自分たちが主役」のオフィス。

広い空間に線路のように曲線でレイアウトされた机、移動販売のような車輪付きデスク、ソファが置かれた芝生の空間……いい意味で「オフィスらしさ」をあまり感じず、遊び心にあふれるTigerspikeのオフィス。「常に自分たちが主役でいられて、一緒に成長していけるオフィス」と語る空間には、オフィスの概念を変えるエッセンスが詰まっていた。

ワークスペースには、簡単にレイアウト変更できる通称「プラレール型デスク」が。
company profile

Tigerspike株式会社
業種:顧客向けデジタルプロダクトの企画・開発・運用
創立年:2015年(オーストラリア本社は2003年)
入居時期:2017年10月
社員数:15名

徹底的にユーザー目線のプロダクトを提供するグローバルカンパニー。

Tigerspikeは、シドニーに本社を置くデジタル・トランスフォーメーションの専門企業。現在、東京をはじめ世界9ヶ国に拠点を構え、「We are Human Focused, Digital Products Company」をコンセプトに、本当にユーザーが求めるデジタルプロダクトを提供している。東京支社が担当するクライアントも名だたる企業ばかり、たとえば2017年にオープンした「GINZA SIX」の会員向けアプリも同社が開発したものだ。

オフィスを訪れてまず目についたのは、机のレイアウト。いわゆる島型ではなく、曲線が描かれた机はまるで線路のよう。「プラレール型デスク」と呼ばれているそうで、簡単にレイアウト変更でき、輪になってお互いの顔を見ながら仕事もできる。他にも車輪がついた箱型の会議室が並ぶなど、ユニークで自由な空間だ。

Tiigerspike ジェネラルマネジャーの根岸慶さんとオフィスマネジャーの鈴木さおりさん。

ワンフロアかつ、「コーヒー好き」が満足する場所を求めて。

お話をうかがったのは、ジェネラルマネジャーの根岸さんとバックオフィスを担当する鈴木さん。同社は2015年に日本支社が立ち上がり、その後順調に事業を拡大。人員が増えるたび虎ノ門、渋谷、西麻布と1年ごとにオフィス移転を行なってきたそうだ。

「今回のオフィス移転のきっかけもキャパシティの問題でしたね。あと以前のオフィスは一軒家だったんですが、3階建てなのでフロアが分かれてしまっていて。オシャレだったんですが、空間的に使いづらかったので……」と根岸さん。

オフィス探しの条件は、清澄白河エリアで、かつ倉庫の雰囲気があるところ。本社があるオーストラリアは、実はコーヒー大国。プロジェクトによっては、本社のメンバーが長期間日本に滞在することもあるため、おいしいコーヒーショップが近くにあることは重要だったそう。

「清澄白河には1件いいところがあったんですが、本当に“THE倉庫”で(笑)。リノベに3000万円くらいかかってしまうので、予算に見合わず諦めました。そこで倉庫的という条件は残して、エリアを広げたところ、この浅草橋のオフィスが見つかった、という感じ。これからエリア的にも盛り上がると思っているし、いいカフェが何軒もあって、本社のメンバーも満足していますね」

5つのコアバリュー「THE TIGERSPIKE WAY」が記されたのれん。藍染めでつくられた本格的なもの。
キャスターのついた「ミーティングボックス」。電源もコンセントをつなぐだけで、レイアウトを自由に変えられる。
「プラレール型デスク」は、ラフさや手ざわり感が残るベニヤ素材。
好きなところに移動して使用できる「ムーバブルキッチン」。
オフィス奥には、本格的なキッチンも完備。

ゾーニングなし家具の固定なし。3年後のオフィスは今決めない。

“倉庫的なところ”が外せなかったのは、ワンフロアで広いスペースが取れるから。業務内容的に社員同士の顔が見えるのはとても重要だった。

「どこに誰がいるかが見えているだけで、直感的に5割増しくらいの情報はわかると思うんです。我々がつくりたいのは、どのメンバーの組み合わせであっても100%の力が発揮できる状態。ストレスなく意思疎通できる空間にしたいと思っていました」

もうひとつの条件は「今後3年間移転しなくていいオフィス」。3年後、仮に従業員数が40〜50人になっても対応できる空間づくりをデザイン会社に求めたところ、提案されたのはゾーニングもなく家具も固定しないオフィスだったそう。

冒頭で紹介した「プラレール型デスク」や「ミーティングボックス」は、まさにその提案が形になったもの。家具だけで構成されているのは、3年後の形を今決めず、働き方に応じて変化できるように。さらに別のオフィスに移転することになっても持っていける、というところまで考えられている。

人工芝が敷かれたリラックススペース。本社のメンバーが来たときにはここでパーティなども行うそう。

「アクティビティ」でカルチャーをつくり、自然と集まりたくなる空間に。

そのほか印象的なのは、エントランス近くに飾られたのれん。グローバルで共通する5つの価値観「Tigerspike Way」が記されている。同社はこれをとても重要視し、それを体現するための「オフィスカルチャー」をいかにして維持するか、常に気を配っているそう。

「Tigerspike Wayのひとつに“We are open and straight forward.”というものがあります。“私たちはオープンであり率直である”という意味で、クライアントに対しても仲間に対しても、この姿勢を常に意識していますね。そのために、社員同士のコミュニケーションを活性化させたり、さまざまなアクティビティを実施したりして、カルチャーをつくる。それが私の役目でもあります」とオフィスマネジャーの鈴木さん。

ちなみに「アクティビティ」とは、毎日行う1分間のカジュアルスピーチやヨガのポーズを取り入れた体幹トレーニング、毎週金曜17時から社内で行う飲み会「Friday Beer」やなど多岐にわたり、すべて業務時間に含まれている。

「ここに移転してからは、みんなの顔がすぐに見えるので声もかけやすくなり、よりカルチャーを体現しやすくなりました」(鈴木さん)

「夕方以降のミーティングでは、水の代わりにビールを出すので、お客さんを誘いやすいし、喜んで来てくれるようになりました(笑)。ウチの会社はリモートワークもOK。だからこそ、オフィスに来ることに何の抵抗感もない状態をつくるのはすごく重要。集まってやるから楽しく仕事ができるし、いいものもつくれる。それって強制してできるものではないから、自然とそうなれる環境をつくっていきたいですね」(根岸さん)

このテナントが入居するビルの情報
Under Construction(東京都中央区日本橋馬喰町)

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