REWORK

新しい働き方 / 営み方を実践するメディア

家族の幸せをつくるために、多様な働き方を実現するオフィス。

コンクリートや配管がむき出しの天井と、北欧テイストの木のぬくもりが感じられるインテリアが融合したエバーセンスのオフィス。オフィスと家の間のような温かみと安心感がある空間を目指し、素材感と手ざわりを大事にしてオフィスをつくっていったそう。そこに込められた想いや、エバーセンスならではの働き方とは。

エバーセンスのオフィスのエントランス。
company profile

株式会社エバーセンス
業種:WEBメディアの企画・運営、子育て支援アプリの企画・開発
創立年:2013年1月
入居時期:2017年6月
社員数:40名

デザイナーの鈴木満明さんとコーポレートの木島明日香さん。

「ゆるふわストイック」な働き方とオフィスとは?

子育てや家族に特化したWEBメディアの運営やアプリ開発を行うエバーセンス。妊活から妊娠・出産、育児までの情報を発信する「こそだてハック」や妊娠中のママをサポートするスマートフォンアプリ「ninaru(ニナル)」など、「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」を企業理念に、さまざまなサービスを提供している。

2013年創業のベンチャー企業だが、いわゆるIT系ベンチャーと大きく異なるのはワーキングマザーの多さ。現在、働いている19名の女性のうち、子育て中のママはなんと13名、全員が通常よりも短い時間で働いているという。また、ママに限らず多様な働き方を認めており、副業をしながら正社員として勤務するメンバーもいるそう。

目指すのは「ゆるふわストイック」。働き方だけでなくオフィスにも、このコンセプトが体現されている。温かみのあるウッディな家具と、無機質なコンクリートむき出しの床や天井がうまくミックスされ、リビングのように落ち着く空間だ。

オフィス内は天井が高く、開放感のある空間。

ものづくりに集中できる街で、自分たちらしいオフィスをつくる。

お話をうかがったのは、オフィス移転プロジェクトにメインで携わったコーポレートの木島明日香さんと、内装やインテリア提案を手がけたデザイナーの鈴木満明さん。以前は水天宮の近くにオフィスを構えていたが、社員数の増加や事業拡大に伴い、移転の話が持ち上がったそう。

「まず、下町感がある街であることは譲れない条件のひとつでした。オシャレな街より、ものづくりに集中できるような場所のほうがエバーセンスらしいかなというのがあって。あとは、全員でコミュニケーションがとれるように、ワンフロアで150〜200坪くらいあることも絶対条件でした」と木島さん。

しかし、水天宮界隈ではなかなか条件に合う物件と出会えず、たまたま「Under Construction/Un.C.(アンク)」の内覧会の情報を発見。現在は、その下のフロアに入居している。

「実際に足を運んでみて、ほぼ即決でしたね。自分たちが自由にデザインできるスケルトンの空間で、広さも十分。ここでなら私たちらしいオフィスがつくっていけそうだと感じました」

エントランスを入ってすぐのキッチンは、メンバーのコミュニーケーションハブ。
奥にあるワーキングスペース。社員全員が顔の見える場所で働く。
あえてムダなスペースをつくることで、コミュニケーションが生まれる。
小部屋にこもったり、上にのぼることもできる、通称「プレイパーク」。
スケルトン状態のオフィス(撮影=OpenA)

「ご機嫌」に働ける空間づくりを目指して。

移転が決まると、「私たちらしいオフィスづくり」をするための移転チームが結成され、一からオフィスを設計していくことになった。そして、内装会社に伝えたコンセプトは“みんながご機嫌に、いきいきと人生を楽しめるオフィス”。

「“ご機嫌”というのは、ウチの会社が大事にしている言葉で、リラックスするという意味だけでなく、適度な緊張感がありつつも、心は落ち着いている状態のこと。他にも関係性がフラットで多様性がある、人間関係が良好に保たれているなど意味はたくさんあって、そもそも“ご機嫌”とはどんな状態か、という定義から考えていきました」と鈴木さん。

ご機嫌な状態をつくるために、欠かせなかったもののひとつがキッチン。同社では、福利厚生のひとつとして、各社員が週2日、「ママランチ」と呼ばれる手料理が食べられる制度を設けている。

「ランチはメンバー同士の交流を深めるよい場になっていますね。ランチ以外でもカウンターキッチンがあることで、コーヒーを淹れたり休憩したり、ちょっとしたときに自然と雑談が始まる、いいコミュニケーションが生まれています」

専属スタッフの山野辺さんがつくる「ママランチ」は品数豊富で栄養満点。

何よりもまずは自分が幸せに働ける環境を。

取材をしたのは、ちょうどお昼時。社員のみなさんがランチをとる様子は、合宿のようにワイワイとしていて、まさにご機嫌な雰囲気。ランチが終わると、みんなが席に戻って一瞬で静かになったり、スタンディングスペースで議論が始まったり、自然と「ゆるふわストイック」な働き方が実現できていると感じた。

「以前よりコミニケーションの量が増えたと思います。壁がないワンフロアにすることで、どこにいてもメンバーの存在をなんとなく感じとれるのもいいですね。また、自由に使えるスペースが多くなったので、ヨガ教室や映画鑑賞など社員自らが開催するイベントも増えました。あとは、オフィスにつられてみんながオシャレになったような気もします(笑)」(鈴木さん)

「社員みんなのテンションは一気に上がりましたよね。とくに初期メンバーはこんな広いオフィスで働けるところまで成長したんだと実感したみたいで。ここからまたリスタートという想いで、一段視座が上がった感じがします」(木島さん)

家族の幸せをつくることを目指すエバーセンス。そのためには、何よりまずは働く自分たちがご機嫌でなければ、いいサービスはつくれないし、プライベートや家庭も幸せになれないと考えている。

「家族の形や個人の価値観がどんどん多様化してきているのに、まだまだ会社のほうは多様化してないなと感じています。誰もが“ご機嫌に”働けるように、働く選択肢が多い社会になったらいいなと思って。エバーセンスが、そうした働き方のひとつの選択肢になることを目指しています」(木島さん)

 

このテナントが入居するビルの情報
Under Construction  (東京都中央区日本橋馬喰町)

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