REWORK

新しい働き方 / 営み方を実践するメディア

コミュニケーションやアイデアは、キッチンから生まれる。

オフィスの真ん中に現れるのは、広くて使い勝手の良さそうなキッチン。「Live Kitchen」と記された一角はまるでステージのようで、アイデアが生まれる源泉ともいえる場所だ。あらゆるところに観葉植物が置かれ、居心地のよいリビングのようなオフィスから、どのようなコミュニケーションやサービスが生まれているのだろうか。

Live kitchenと名付けられたカウンターキッチン
company profile

株式会社おいしい健康
業種:ITを活用したヘルスケア事業、生活メディア事業
創立年:2016年7月
入居時期:2016年7月
社員数:13名

おいしくて健康的な、暮らしに寄り添うサービスを提供。

もともと、レシピサイト「クックパッド」の社内ヘルスケア事業として生まれ、2016年に独立した「おいしい健康」。「生活者目線のヘルスケア」を理念に、管理栄養士が監修したおいしくて健康的なレシピの配信サービスを提供するほか、雑誌『暮しの手帖』の前編集長・松浦弥太郎氏が手がけるウェブメディア「くらしのきほん」の運営も行っている。

現在13名のメンバーが働くオフィスで目を引くのは、何と言ってもキッチン。オフィスの真ん中に設えられていて、レシピの試作はもちろん、ランチや夕食、オフィス内で行われる飲み会の料理なども、ここでつくられている。

暮らしに寄り添うサービスの提供を目指すためには、ユーザーや生活者がどんなことを考えながら料理をしているのか、リアルに感じることが大切。オフィスの選びの条件としても、キッチンがあることが最重要項目だった。

健康でおいしい、当たり前のことだけどその情報がなかなかない、と語るディレクターの西崎努さん

“スタートアップ感”のある自由度の高さも魅力。

取材に答えてくれたのは、物件選びから内装まで、オフィス移転に関するあらゆることを担当した、ディレクターの西崎努さん。

「2016年の4月頃、事業部が独立することになったため、新しいオフィスを探し始めました。キッチンがあることが大前提だったので、その条件を満たしていて、かつ居心地のよさや自由さを感じられるところがいいなと思って」

いくつか物件を見て回ったものの、しっかりした既設のキッチンがあったのはここだけ。さらにスケルトン状態だったことも、イメージしているインテリアとマッチしそうということで、このオフィスに決めた。エリアは特にこだわらず探していたものの、結果的に取引先の製薬会社などが近く、今までよりクライアントに会いやすくなったのもメリットだったそう。

「すでにキッチンがあって、設備投資が抑えられるのはやっぱり大きかったですね。あとは“スタートアップ感”みたいなものが漂っていたのも、ここを選んだ理由のひとつ。何ていうか、自分たちでつくり上げていけそうな雰囲気があって、みんなが自然と集まれる空間づくりができるイメージが湧きました」

内装は代表の提案によって進められた
舞台のようなキッチンから働く様子が見渡せる
応接スペースには食に関する書籍が並ぶ
さりげなくオフィスにキッチングッズが飾られている。

真ん中にあるキッチンで、社員同士が自然とつながる。

レシピの試作やランチ利用など、キッチンがあることによる実用的なメリットはもちろん想定していたものの、実際にオフィスを使っていくうち、また別の大きなメリットにも気づいたと西崎さん。

「キッチンが真ん中にあると、すごくみんなが集まりやすいんです。だいたい2日に1回くらいは誰かが夕飯をつくっているから、『今日のメニューは何?』なんて自然とコミュニケーションも生まれるし、週に1回くらいみんなでお酒を飲みながら意見交換する会もやっていて。そういうカジュアルな場のほうがいい意見も出やすいですし、実際そこから生まれたアイデアが少しずつ形になっています。チームビルディングというほど大げさなものではありませんが、料理を一緒につくることって、コミュニケーションという意味でもすごくよくて、とても大事にしていますね」

ちなみに、冷蔵庫の中にある食材はすべてフリー。それぞれが自分の好きな食材を買ってきて、経費精算できるシステムにしているのだそう。

毎日のように食事が作られるキッチン。自然と笑顔が生まれる

コミュニケーションが生まれる仕掛けがたくさん。

「“話しかけやすいムードが生まれるオフィスに”というのが、ここをつくるときのコンセプトでした。たとえば、席はフリーアドレスにしていて、なるべく前日とは違うところに座って、隣のメンバーが変わるのを楽しんだり、プロジェクトチーム単位で集まったり。いろんな人とコミュニケーションを取ることで刺激を受けるからこそ、いいコンテンツが生まれると思うんです」

最も大事にしたことは、コミュニケーションが取りやすい環境づくり。キッチンやフリーアドレスのほかにも、空間に手を加えて、さまざまな“仕掛け”をつくっている。

「壁に黒板塗装とマグネットがつく塗装をして、全員で進捗が共有できるようにプロジェクトを見える化したのもそう。僕はコミュニケーションで解決できないことはないと思っているんです。今のところ、オフィス環境もうまく機能しているし、以前よりコミュニケーションが活発になっていますね」

食事という、誰にとっても欠かせない行為に関わるサービスを提供するからこそ、きちんと生活者の目線に立つこと、また血が通ったコミュニケーションから生まれたコンテンツを届けることが重要なのだろう。オフィス環境からも、そうした会社としての姿勢や大切にしたいことが伝わってくる。

このテナントが入居するビルの情報
Public in Office (東京都中央区日本橋小網町)

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